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2011年8月21日日曜日

マリノス最前線2

今節の磐田戦。久々のホーム試合ということもあり、ぱっとしない天気の中、
日産スタジアムには24,518人の観客が来場しました。曇り、雨という天候の中、
今季のマリノスは雨が降ると先制されても逆転勝ちできる、というイメージが
試合前から自分自身の中にありました。

第10節の福岡戦、0-2からの逆転勝利(3-2でマリノス勝利)、第19節の大宮戦、
0-1からの逆転勝利(2-1でマリノス勝利)と、いずれも雨が降りしきる中、
相手チームに先制されながらも、FWの選手たちの活躍でマリノスは逆転勝利を
収めてきました。

そして今節の磐田戦、相手に先制はされなかったものの、0-0のスコアレスドローで
試合は進み、PKのチャンスも、中村俊輔のシュートは磐田GKの川口がファインセーブ。
なかなか得点を挙げられない時間が続きました。

Mr.BIGは以前のブログ記事(マリノス最前線)で、こんなことを書きました。

「この重い雰囲気を一蹴出来るラッキーボーイの出現、悪い流れを変えられる選手が
必要だと」

まさにラッキーボーイが出現、それが今節の試合では、18歳のFW小野祐二だった
わけですね。
※先の試合でも、福岡戦では小野の決勝ゴールでした。
大宮戦では大黒の決勝ゴールでした。

マリノスは2連敗中、優勝戦線に生き残る為には絶対に負けられないホーム磐田戦で、
5試合振りに先発出場した小野が試合を決める値千金のゴールを挙げました。

このゴールをアシストしたのは栗原勇蔵でしたか、右サイドからアーリークロスを上げ、
それを小野が見事に足元でトラップ、落ち着いてアウトサイドでゴールに蹴り込みました。
ゴールシーンが生まれる前、マリノスは後半からキム・クナンを投入、ゴール前には小野と
キム・クナンがポジションを取っていましたが、クロスに競ったのはキム・クナンで、
相手DFが2枚で対応したことで、ボールがすり抜けた瞬間、小野はフリーでボールを受ける
ことが出来、そこで落ち着いて決められたのは、小野の成長でしょう。
ゴールが決まった瞬間、スタジアムは歓喜に包まれました。

チームの勝利と、優勝戦線に生き残る貴重な決勝ゴール!このような形で勝てたのは、
マリノスにとって本当に大きいですね。

小野の活躍が目立つ中、Mr.BIGが取り上げたいのは、DF小林祐三の復帰です。
これが最も大きいと思っています。彼が欠場した試合でマリノスは苦戦を強いられ、2連敗
していたわけで、先発から出場した小林祐三の存在は守備の安定をもたらしました。
守備が安定することで、磐田にシュート4本しか打たせず、試合は終始、マリノスのペースで
進むことが出来ました。失点しなければ勝ち切れる、これが今季、マリノスが好成績を収めて
いる要因ですから、これからの連戦も、守備を固めて頑張ってもらいたいですね。

今節のラッキーボーイ、小野についてですが、決勝ゴールを決めたとはいえ、
あれだけシュートを外していては、1本決めて良しとは言えません。
若い選手で一人で持ち過ぎる、周りをうまく使えないなら、チーム内の信頼も得られず、
結果、ゴールを決めることもできません。実際、今節の決勝ゴールが無かったら、
徹底的に小野のことを書いてやろう、と思ったほど、若さが出過ぎたプレーが目に余りました。
※恐らく、木村和司監督もそういう部分で、小野を試合に出場させるかどうか、見定めている
のだと思いますが。。
後半は疲労で多少、落ち着けたのか?あのような冷静なプレーをもっと多くの時間、
見せて欲しいものです。

敵将ではありますが、清水エスパルスのゴドビ監督のインタビュー記事をご紹介します。
外国人監督の目線では、Jリーグ、日本人プレーヤーはこんな風に映っている、という
ことが分かると思います。

「Jリーグについてすこし手厳しいことを言うと、組織的なサッカーが特徴のはず
なのに、現実には「個」に依存しているチームがかなりある。
しかも全然実績のない若手が、個性というものを勘違いして、自分勝手なプレー
をするケースも少なくない」

Number
海外サッカーコラム
海外サッカー事情/オフサイド・トリップ
<独占インタビュー>A・ゴトビ 「エスパルスの革命は、まだほんの序章にすぎない」より引用

アフシン・ゴトビ氏
ヒディンク監督の懐刀として、ハイテクを駆使し日韓W杯で韓国代表チームをベスト4まで
導き、故国のイラン代表監督を務め、アジア大会ベスト8まで進出させた実績を持つ。

Numberはこちら

ゴドビ監督のコメントは核心を突いていると思いますね。
今の小野に言いたいのは、もっと周りの選手と連動して欲しいということ。
今節の試合でも、味方が小野に声を掛け、パスを求める場面がたくさんありました。
ゴール前で、FWとして自分で持ち込み、シュートを打つという選択も、逆に相手を引きつけ、
それによって空いたスペースにボールを出すという選択も、その瞬間、どのプレーを最優先
するべきか、的確に見定めてもらいたいと思います。

次節は24日水曜日、もう一つのホーム、三ツ沢でC大阪と対戦です。
今節、出番の無かった、大黒、渡邊の2トップが先発濃厚でしょうが、今節の勝利を活かす
為にも、次節もいい試合をして、首位を追走して貰いたいと思います。

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