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2017年1月9日月曜日

横浜Fマリノス中村俊輔がジュビロ磐田に完全移籍

横浜Fマリノスの主将であり、10番を背負う横浜のファンタジスタ、
ウルトラレフティ、中村俊輔選手が2017シーズンよりジュビロ磐田に
完全移籍することが両クラブより発表されました。

横浜Fマリノス公式HP

ジュビロ磐田公式HP

歴代のミスターマリノス、木村和司氏、井原正己氏、松田直樹氏に次ぐ、
中村俊輔選手の移籍はマリノスというクラブの歴史に大きな影響を
与えるのは間違いありません。
コメントを見る限り、モンバエルツ監督との確執を連想させます。
クラブ側は社長直々に説得に当たったようですが、この度の完全移籍となりました。

提携しているシティー・フットボール・グループによるチーム強化・編成
の影響で、チームの若返りを図っていることは、モンバエルツ監督の
選手起用にも表われています。
今オフはGK榎本哲也の浦和レッズ完全移籍、右SB小林祐三のサガン鳥栖
完全移籍があり、MF兵藤慎剛のコンサドーレ札幌完全移籍も噂されています。
他にも選手移籍があるかもしれません。

中村俊輔は客を呼べる選手だからこそ、これまで様々な面で特別扱いを
されてきたと思います。俊輔は特別なんです。
スペインリーグのエスパニョールから戻って来た時も、
一度は交渉が上手くいかず、二度目に移籍が実現しました。

一度目はマリノス側からの誠意を感じられなかったという理由で
俊輔がオファーを固辞したわけですが、その後のマリノス側の歩み寄りで
俊輔の機嫌も治り、マリノスへの移籍が決まりました。
ちょうどミスターマリノス木村和司監督就任の時で、それからのマリノスは
中村俊輔が核となるチーム戦術、選手起用をしてきました。
その後、樋口靖洋氏が監督となってからも、マリノスは中村俊輔中心の
チームになっていきました。

彼が魅せられる選手であることは誰もが認めるところです。
しかし、サッカーは1人の選手だけを重宝して勝てるスポーツではありません。
ベテランで実績のある選手が、たとえクラブのレジェンド的存在であっても、
チーム戦術に沿わなければスタメンから外される、ベンチ入りもない、
これはプロとして当たり前のことです。

俊輔がジュビロ磐田で特別扱いして貰えるのなら、移籍は当然でしょう。
ですが、磐田が中村俊輔を中心とするチームになるのかと言えば、
現時点で確実なことは分かりません。
名波浩監督がレフティーのキッカーを求めているのは、
小林祐希が海外移籍したからでしょうし、名古屋から獲得したFW川又堅碁の
ヘッドにピンポイントで合わせられる正確なクロス、精度の高いFKを蹴れる
選手が必要だったのでしょう。

果たしてジュビロ磐田で俊輔が輝けるのかどうか。
現役生活を完全燃焼出来るのか、これは全く分かりません。
愛着のあるマリノスを出ていくという決断をした以上、
退路を断って磐田に行くのでしょうし、それは現アビスパ福岡監督の
井原正己氏の辿った道と同じかもしれません。
※井原氏は浦和レッズで現役引退後、柏のヘッドコーチを務め、
その後、福岡の監督になりました。以来マリノスには戻っていません。

これでマリノスは遂に脱俊輔のチームと生まれ変わることになりました。
正直言って、2017シーズンの戦いは非常に厳しいものになると思います。
しかし!それでいいんです!
J1で戦えるクラブでないなら、オリジナル10であろうが、
J2に落ちるのは当然です。
だからこれだけの決断をしたマリノスには何が何でも残留して貰いたいし、
少しでも上の順位を目指して欲しいと思います。

1人の選手を特別扱いするチーム戦術なんて観たくありません。
11人が連動して、躍動するサッカーが観たいのであって、そこに選手の能力、
技術の差があっても、組織として補えれば試合に勝てると思います。
これまでのマリノスは中村俊輔頼みのサッカーしかやってこなかった。
その変革の時がようやく来たということ。

マリノスの若手は俊輔移籍をポジティブに捉え、
失敗を恐れずに全力でプレーして欲しいと思います。
そしてこれまでマリノスを含め、日本サッカー界で数々の功績を残された
中村俊輔選手に心から敬意を表しつつ、
新天地での更なる活躍を期待したいと思います。

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